2023.09.26
ほんとにあった夏バテの話
それは寝苦しい夜が続いた、暑い暑い夏の出来事でした。
ここ2、3日なんとなく身体のだるさを感じてましたが、食欲は普通にありました。
体温を測定すると37.1℃。
発熱と言っていいのか微妙な感じ。
流行り病も頭に浮かびましたが、ありがちな鼻水や喉の痛みなどの症状は全くなく、ただただ疲れた感じがするのみでした。
とりあえずいつもお世話になっているクリニックを受診。
そこで、衝撃の診断が・・・。
医師「ひどい夏バテだね。よく効く漢方薬出しておきますから、それ飲んで様子見て下さい。」
え、夏バテってこんなに辛いの!?
私の夏バテのイメージだと、汗をダラダラかいて食欲がなく、身体がフニャフニャになるイメージでした。
早速いただいた「清暑益気湯」を飲み、なるべく水分をとって、せっかくなので自分でも清熱と補気(身体に溜まった熱を出し、元気を補う)の鍼灸治療をしてみました。
するとその晩から少し調子が戻り、翌朝にはすっかり良くなっていました!
*一応心配だったので、薬局で検査キッドを買って調べたところ陰性でした。
さて、これは私が今年体験した実話です。
東洋医学では過ぎたれば何でも身体にとって毒(邪気)になる、という考えがあります。
今年の暑さもそれで、激しすぎる「暑気」が「暑邪」になったようです。
現在、すっかり秋めいてきましたが、この暑邪の影響は「夏疲れ」として体調に悪影響を及ぼしているようです。
何かだるい、疲れが取れない、食欲がない、寝ても寝足りない、腰や肩などが痛い・・・などの、病院に行くほどではない程度の不調はありませんか?
そのような身体からのサインがもしあるようなら、「夏疲れ」によりかなり自律神経が乱れている証拠だと思ってください。
このような症状があるときは、まず無理をせず「自分は思ったより疲れている」ことを自覚してゆっくり休むことが大切です。
食生活ではいわゆる「元気が出る食べ物」と言われるような、香りが強かったり脂質が多いものは避け、胃腸への負担が少ない消化の良いものを選びましょう。
ラジオ体操や軽いウォーキングなど、無理のない範囲で身体を動かすことも効果的です。
また、このような時に鍼灸やマッサージを受けますと、回復が格段に違って来ますので、是非お試しになってみて下さい。
やえの森治療