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2021.04.14

肩の凝らない「肩こり」の話

人間が直立二足歩行になって、自由になった両腕と大きな脳で文明は飛躍的に発展しましたが、それは良いことだけではありませんでした。

 


 

腰痛、難産、痔…、そして、肩こり。

これらは猫やアザラシなどの四つ足動物では見られない、人間独自の症状です。

 

肩こり』とは、肩関節や肩甲骨の周囲から首・後頭部にかけての不快な感じを指します。

ひどくなると頭痛や吐き気、めまいなどを起こしてきます。

 

 

その厄介な肩こりですが、本院ではタイプ別に分類して治療しています。

 

腕の使いすぎタイプ・・・肩も張っていますが、それと同じくらい腕が凝っているタイプです。パソコン作業や家事が忙しい方に多いです。


 

② 眼精疲労タイプ・・・目からくる肩こりで、主に後頭部から背中にかけて症状があるタイプです。パソコンでのお仕事や、スマホをよく利用する方に多いです。


 

③ ストレス溜め過ぎタイプ・・・肩全体の凝りに加え、寝つきの悪さや便通の異常、汗っかき(寝汗)、イライラして落ち着かないなどの症状があります。緊張やストレスで、いつも「肩に力が入っている」状態がコリの原因です。


 

④ 不良姿勢タイプ・・・ストレートネックや猫背、座っている時間が長い方に多いタイプです。コリは肩だけでなく肩甲骨の間や、背中から腰にも波及していきます。


 

⑤ 「肩こり」もどき・・・首を動かすと腕や肩周辺に痛みやシビレが走ったり、手に力が入りにくかったり、つり革などで腕を上げていると腕がだるくなったり指先が冷たくなる方は、単純な肩こりと言うよりも胸郭出口症候群や頚椎症などの関与が考えられます。また、それ以外にも内臓やあごの痛みが原因になったり、血圧が高い場合にも肩こり感が出てくる場合があります。女性では月経前症候群(PMS)や、更年期障害などでも出現することがあります。

 

⑤以外は、どれかが単独で存在することは少なく、例えば①の割合が70%で、②が20%、③が10%などのように混在している場合が多いようです。

 

 

治療ではそれぞれのタイプや、その割合に応じて組み立てていきます。

肩の凝っている部分への治療に加え①であれば腕の疲労回復、②は後頭部(後頭下筋群)やコメカミへの治療、③は自律神経を落ち着かせる(リラックスする)治療をします。④は胸筋・腰の治療、そして簡単な筋力トレーニングを指導します。

⑤の「肩こり」もどきは、程度や状態によっては専門医をご紹介します。逆に程度や状態によっては鍼灸治療が奏功しますので、そのあたりの判断や評価はお任せください。

 

タイトルに「肩の凝らない」と付けましたが、量も内容も予定よりも多くなってしまい、いま読まれている方も、書いている私も少し肩が凝ってしまいましたね…。

 

お付き合いいただきありがとうございました。

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